卵ひとつでこんなに違う!?アメリカで出会った卵の世界🥚
皆さん、こんにちは!
えみちゃんです。
今日は栄養価も高く、食卓に欠かせない『卵』についてシェアしたいと思います。
🥚 アメリカの卵ってこんなに違う!
Vital Farms vs Trader Joe’s を比べてみた
アメリカのスーパーに行くと、卵コーナーにびっくりするほどの種類が並んでいます。
「Pasture Raised(放牧飼育)」「Organic(オーガニック)」「Cage Free(ケージなし)」…日本ではあまり見かけない表記がずらり。
🐓 アメリカの卵ラベルの違い
まずは、卵のラベルの違いについてです🧐
アメリカでは卵のパックに必ず、この卵はどの種類の環境で育てられたかを表すラベルがあります。
これを知っていると、スーパーでの卵選びに役立ちます!
1. Cage Free(ケージなし)


- 意味:ケージに入れず、屋内で自由に動ける
- 基準:
- 一般的に鶏舎の中を自由に歩き回れる
- 屋外に出られるとは限らない
- 多くは大きな倉庫型の鶏舎で飼育
- ポイント:
- 「ケージに閉じ込められていない」だけで、必ずしも自然な環境ではない
- スーパーマーケットでは比較的お手頃価格で売られている
👉 最低限の「動物福祉」をクリアしたレベル。
2. Pasture Raised(放牧飼育)

- 意味:広い牧草地で放し飼い
- 基準(例:Certified Humane):
- 鶏1羽あたり 最低108平方フィート(約10㎡)以上 の屋外スペース
- 毎日外に出て、草や虫をついばめる
- ポイント:
- 鶏が自然に近い暮らしをしている
- ビタミンDやオメガ3などの栄養価がやや高くなる傾向
- 価格は高め
👉 鶏にとって最も自由度の高い「プレミアム卵」。
3. Organic(オーガニック)

- 意味:鶏が食べるエサや飼育方法が「有機認証」を受けている
- 基準(USDA Organic):
- 有機認証の飼料(GMO・化学農薬・化学肥料なし)
- 抗生物質・成長ホルモンを使わない
- 屋外アクセスが必要(ただし必ず放牧ではない)
- ポイント:
- 飼料がクリーンで環境に優しい
- 「放牧(Pasture)」と組み合わされるとさらに高品質
- 値段は高め
👉 「エサの質」と「農法」重視の卵。
✅ 分かりやすくまとめると
- Cage Free → ケージには入ってないけど、屋内飼育が多い(最低限の自由)
- Pasture Raised → 広い屋外で放牧。動物福祉と環境に最も優しい(最高レベルの自由)
- Organic → 食べるエサや飼育方法が有機認証。環境負荷が少なく安心
🐔 Vital Farms の卵
今回は、 Vital Farms と Trader Joe’s の卵を比べてみました。
どちらもPasture Raised(放牧飼育)の商品です。
ただ、見た目は似ているけれど、実は考え方に違いがあるんです😳
では早速、実際に卵を比較してみましょう!

なぜ今回、この卵にしたのかというと、びっくりするくらいこの卵が高いんです!!!
Whole Foodsというスーパーなどで手に入る卵で、Whole Foodsでお買い物されている方々は大体この卵をカゴに入れてらっしゃいます。
お値段なんと$11〜13!(日本円だと¥1600ほど!!)
最初に見た時は、高すぎて目が飛び出ました、、、。
日本では考えられないお値段。。。
でもなぜここまで高いのか気になっていたので、今回はこちらを選びました。
- 特徴:
- Pasture Raised(放牧飼育)+ Organic(有機)
- 小規模農家と提携し、人の手で世話をしている
- ニワトリは一年中、外で日光を浴びながら自由に動き回れる
- パッケージには「Ethical Eggs(倫理的な卵)」と書かれている
🐔 「倫理性的な卵」とは?
ここで言う「Ethical(倫理的)」というのは、動物・人間・環境に配慮しているという意味です。
具体的には:
- 動物福祉(Animal Welfare)
- 鶏をケージに閉じ込めず、広い牧草地で放牧
- 自然の行動(砂浴び、羽ばたき、採食)ができる環境を保証
- 環境への配慮
- 小規模農家と提携し、持続可能な農業を重視
- 土壌や生態系を守りながら飼育
- 生産者とのフェアな関係
- 卵を供給する小規模農家に適正な報酬を支払い、家族経営を支える
かなり細部までこだわっている、プレミアム卵です。
日本でも平飼い卵はこのくらいのお値段ありますよね。

さらに面白いのは、箱を開けると 「VITAL TIMES」 というニュースレターのような紙が入っていること。
これは、鶏たちが自然の中で暮らしている様子や、生産者の理念を伝えるための小冊子。
「この卵はどこの農場で生まれたのか」を公式サイトから追跡できる仕組みまであり、消費者が生産の背景を知ることができる“透明性”を大切にしているんです。
👉 卵そのものだけでなく、「環境・動物・生産者を大事にする価値観」も一緒に買う商品というイメージです。
ここまで見えると購入する側も安心だけど、やはりそれだけお高いです😭
🌼 Trader Joe’s の卵

こちらはTrader Joe’sで$5程(日本円で¥730ほど)で購入できる卵です。
それでもお高いですが、、、
- 特徴:
- Pasture Raised(放牧飼育)だが、Organicではない
- 「No antibiotics(抗生物質不使用)」「No added hormones(成長ホルモン不使用)」と明記
- Trader Joe’s 自社ブランドで、価格はVital Farmsよりお手頃

中身はこんな感じ
👉 「放牧飼育の卵が食べたいけど、コストも抑えたい」という人にぴったり。シンプルに“安心でコスパの良い卵”を選びたい層に人気です。

🥗 栄養価の違いは?
結論から言うと、この2つには大きな差はありません。
どちらも「放牧飼育」であるため、Cage-Freeな卵より、太陽光や草・虫をついばむ環境、飼料の違いにより、ビタミンD・オメガ3・ビタミンEが豊富と言われています。
- ビタミンDが豊富(太陽光を浴びる鶏のため)
- オメガ3脂肪酸が多め
- 黄身の色が濃いことが多い
ただ、Vital Farms は Organic(有機飼料)を使っているため、残留農薬の心配が少なく、よりクリーンなイメージがあります。
👉 栄養成分表を見ると、カロリーやたんぱく質はどちらも 1個70kcal前後、たんぱく質6g程度 で大差なし。
違いは「成分」よりも「飼育環境や理念」にありました!
📝まとめ
アメリカで卵を買うのは、小さな選挙みたいだなと思いました。
なんでもいいや!と思うのか、いやいやこだわりたい!なのか、それによって選択肢がたくさんあって、アメリカの卵の世界は広いなぁと思いました。
まるで、どんな農業を応援したいかを、カートに入れる卵で表明しているようです。
⚠️ちなみに“Pasture Raised(放牧飼育)”は鶏の育て方を示すもので、日本のように『生食用卵』を意味するわけではありません!
アメリカの卵パックには必ず “Cook thoroughly(よく加熱してください)” と書かれていて、生で食べる前提ではないので要注意です。
生で食べられる、殺菌済みの卵は、『Pasteurized-eggs』という表記なので間違えないように‼️
ここまで読んでくださってありがとうございました🥹