これ全部カボチャ!?アメリカ9月のスーパーが圧巻
🍁 秋になると街はカボチャだらけ
皆さん、こんにちは!えみちゃんです。
日本はまだ残暑が厳しいですが、アメリカでは9月に入ると、スーパーやファーマーズマーケットはカラフルなカボチャで埋め尽くされます。
オレンジ色の定番パンプキンだけでなく、白い「ゴーストパンプキン」、小さくて可愛いミニパンプキン、デコボコした観賞用のものまで種類はさまざま。
日本では「食べるためのカボチャ」しかあまり見かけませんが、アメリカでは食用と観賞用がはっきり分かれているのが特徴です。
つまりカボチャは「食材」であると同時に、「秋を飾るアイテム」でもあるんです!


🎃 ハロウィンとカボチャの関係
アメリカのカボチャ文化を語るうえで欠かせないのが ハロウィン(10月31日)。
日本でもハロウィンのイベントがすっかり定着していますが、そもそもハロウィンって何かご存知ですか?
🕯 ハロウィンの起源
ハロウィンのルーツは 古代ケルト民族の祭り「サウィン(Samhain)」 にあります。
- 2000年以上前、アイルランドやスコットランドのケルト人たちは、10月31日を「夏の終わり・冬の始まり」と考えていました。
- その夜は この世とあの世の境目が曖昧になり、死者の霊や悪霊が現れると信じられていたため、焚き火をしたり仮装をして霊を追い払ったのです。
その後、キリスト教の「諸聖人の日(All Hallows’ Day)」と結びつき、**「All Hallows’ Eve → Halloween」**と呼ばれるようになったそうです。
👻 ジャック・オー・ランタンの由来
- サウィンの際に、昔はカブ(turnip)に顔を彫って“魔除けの灯り”として玄関に飾っていました。
- 移民がアメリカに渡ったとき、手に入りやすく大きくて彫りやすいカボチャが代わりに使われるようになり、今のようなオレンジのランタンが定着しました。
いまではハロウィンの象徴として、玄関や庭にジャック・オー・ランタンを並べるのがアメリカの家庭の定番風景になっています。

🥧 サンクスギビングとパンプキンパイ
もうひとつ、カボチャが大活躍するのが サンクスギビング(感謝祭・11月第4木曜)。
このイベントは日本にはないイベントですね。
✅ サンクスギビングとは?
- 毎年 11月の第4木曜日 に祝われる、アメリカ最大級の祝日。
- 家族や親戚が集まり、食卓を囲んで収穫や恵みに感謝する日。
- クリスマスと並ぶ「家族団らんのイベント」で、多くの人が遠くの実家に帰省します。
🎃ここでも活躍、カボチャさん
- この日に食べられるメインディッシュが七面鳥のローストで、デザートとして欠かせないのが パンプキンパイ。
- これは17世紀、移民たちが先住民からカボチャの使い方を教わり、感謝祭の食卓に取り入れたのが始まりと言われています。
- 以来、パンプキンパイは「秋と感謝のシンボル」として根付いています。
- ちなみに、なぜ七面鳥が食べられるのかについては色々な理由がありますが、その内の1つとして七面鳥は手に入りやすく、大きくて家族みんなで分けられる肉だったため、次第に感謝祭の定番になったそうです。
🌎 なぜアメリカはカボチャを飾るのか?
カボチャが飾りや食卓に欠かせない存在になった理由は大きく3つ。
- 収穫祭の象徴
→ 秋に大量に収穫できる作物だったため、「実りの象徴」として扱われた。 - ハロウィン文化との融合
→ 魔除けのランタン文化がカボチャに置き換わり、装飾として広まった。 - 家庭や街を彩るデコレーション
→ ポーチやリビングに置くだけで「秋らしさ」を演出できるため、インテリアの一部として人気。

✨ まとめ
アメリカの秋にスーパーや街中がカボチャであふれるのは、単なる食材だからではなく、文化と歴史が重なった結果です。
- ハロウィン → 魔除けのランタンがカボチャに変わり、秋の飾りとして定着
- サンクスギビング → パンプキンパイとして家族の食卓に欠かせないデザートに
- 秋の象徴 → 収穫や実りを祝う意味合いから、生活空間を彩るデコレーションに
だからこそ、9月になるとアメリカのスーパーは「カボチャだらけ」になるんですね。
日本ではあまり見られないこの光景は、まさにアメリカ文化の秋の風物詩!
アメリカの秋=カボチャと七面鳥。
日本の秋=サンマと松茸。どっちも“食欲の秋”なのは世界共通なのですね。
はぁ、サンマと松茸が恋しいです。。。🍄
それではまた次の記事でお会いしましょう!